先進的窓リノベ事業とは?神奈川でも使える?
先進的窓リノベ事業とは?
既存住宅の断熱性向上を目的とするリフォームで補助金をもらえる制度を「先進的窓リノベ事業」と言います。窓の断熱性を高めることで省エネ性が向上し、冷暖房にかかる費用や燃料を減らすことを目的としていて、CO2削減目標の達成のためにつくられました。
対象期間
先進的窓リノベ事業には工事の契約や完了までの対象期間や、工事完了後の交付申請手続きの期間が定められています。また、予算が1,000億円と決められていて、申し込みが上限に達した時点で締め切られます。交付申請の予約ができる仕組みもありますので、早めの申し込みがおすすめです。
・契約:令和4年(2022年)11月8日~令和5年(2023年)12月31日
・工事:令和5年(2023年)12月31日までに完成
・交付申請:令和5年(2023年)3月下旬~遅くとも令和5年(2023年)12月31日
・交付申請予約:令和5年(2023年)3月下旬~令和5年(2023年)12月31日
※交付申請は予算上限に応じて変更される可能性があります。
対象リフォームの工事補助額
対象のリフォームはガラス交換、内窓の設置、外窓交換(カバー工法・はつり工法)の3つです。また、交換するガラスやサッシなどの熱貫流率によるグレードとそれぞれの大きさによって補助額が異なります。
熱貫流率は数値が小さいほど断熱性能が高くなるもので、数値によってグレードが分けられています。
SSグレード:Uw1.1以下
Sグレード:Uw1.5以下
Aグレード:Uw1.9以下
Bグレード:Uw2.3 以下(カバー工法による窓交換かつ4階建て以上の中高層集合住宅場合のみ適用されます)
ガラス交換の補助額
ガラス交換では箇所数ではなく、交換するガラスの枚数によって補助額が決められます。
1.4㎡以上 |
0.8㎡以上1.4㎡未満 |
0.8㎡未満 |
|
SSグレード |
48,000円 |
30,000円 |
8,000円 |
Sグレード |
32,000円 |
21,000円 |
5,000円 |
Aグレード |
26,000円 |
17,000円 |
4,000円 |
内窓設置の補助額
ガラス交換よりは金額が高めですが、その分補助額も大きくなります。また、補助額はガラスの枚数ではなく一箇所あたりです。
2.8㎡以上 |
1.6㎡以上2.8㎡未満 |
1.6㎡未満 |
|
SSグレード |
124,000円 |
84,000円 |
53,000円 |
Sグレード |
84,000円 |
57,000円 |
36,000円 |
Aグレード |
69,000円 |
47,000円 |
30,000円 |
外窓の交換(カバー工法・はつり工法)の補助額
外窓の交換では、戸建て住宅・3階建て以下の低層集合住宅の場合と4階建て以上の中高層集合住宅の場合で補助額が異なります。補助額はガラスの枚数ではなく一箇所あたりです。
・戸建て住宅・3階建て以下の低層集合住宅の場合
2.8㎡以上 |
1.6㎡以上2.8㎡未満 |
1.6㎡未満 |
|
SSグレード |
183,000円 |
136,000円 |
91,000円 |
Sグレード |
124,000円 |
92,000円 |
62,000円 |
Aグレード |
102,000円 |
76,000円 |
51,000円 |
・4階建て以上の中高層集合住宅の場合
2.8㎡以上 |
1.6㎡以上2.8㎡未満 |
1.6㎡未満 |
|
SSグレード |
221,000円 |
151,000円 |
93,000円 |
Sグレード |
150,000円 |
102,000円 |
63,000円 |
Aグレード |
123,000円 |
84,000円 |
52,000円 |
Bグレード (カバー工法のみ) |
89,000円 |
61,000円 |
38,000円 |
他のリフォーム補助金と併用できるのか?
基本的に、国土交通省による「こどもエコすまい支援事業」と併用することができます。ただし、同じ工事箇所で両方の補助金を受け取ることはできませんので、家全体のリフォームを行った際に別の箇所に適用して補助金を受け取るという形になるでしょう。また、新潟市の「新潟市健幸すまいリフォーム補助金」との併用も可能です。
先進的窓リノベ事業で行うべき断熱リフォーム
この章では、先進的窓リノベ事業で行えるおすすめの断熱リフォームについて詳しくご紹介します。対象のリフォームは先ほどもお話しした通り、ガラス交換、内窓の設置、外窓の交換の3つです。
ガラス交換
窓枠やサッシはそのままでガラスのみ断熱性が優れたものに交換する方法です。既存のサッシがアルミサッシの場合、サッシの結露や窓枠周辺の隙間からの熱の出入りを改善することはできませんが、ガラスからの熱の出入りの改善はできます。
内窓の設置
既存の窓はそのままに、内側に新たな窓を設置する方法です。窓を2回開け閉めする必要はありますが、ペアガラスよりも高い断熱性とガラス交換だけでは得られない防音効果を期待できます。工事は1時間程度で、ひと窓につき8〜20万円程度です。
外窓の交換
・カバー工法
既存の窓枠を残したまま窓を取り外し、新たな窓枠を被せる方法です。新しい枠を被せる分だけ窓が小さくなるというデメリットはありますが、施工が簡単なので数時間~半日で工事が完了します。また、窓交換の際には開き方を変えることも可能です。サイズや種類によって費用は異なりますが、ひと窓につき10万〜20万円程度です。
・はつり工法
既存の窓枠を取り外し、新しい窓を取り付ける方法です。壁を取り壊しますので、新たな場所に窓を設置したり、既存の窓のサイズを大きくすることもできます。ただし、2階以上は足場を組む必要があったり、カバー工法よりも手間がかかったりしますので費用は少し高めでひと窓につき20万〜50万円程度です。
みどりやに窓断熱リフォームをお任せください。
今回の記事では先進的窓リノベ事業についてご紹介しました。窓の機能は年々向上しています。目立ったトラブルが起きていなくとも、断熱効果の高い窓に交換することで、より快適な生活を送れるのではないでしょうか。窓のリフォームを行う際にはぜひこの先進的窓リノベ事業を利用してみてください。
私たちみどりやは創業70年を超える老舗リフォーム会社です。家の建築、リフォーム、電気・水道工事まで幅広く工事を行っています。
断熱リフォーム依頼のポイントは家の構造を理解している業者を選ぶことです。弊社では家の建築も行っていますので、しっかりと構造を理解したうえで最適なリフォームを行います。先進的窓リフォーム事業を使ったリフォームプランも提案致しますので、ご興味のある方は是非お気軽にご相談ください。